kab-log

ピアニスト・コンポーザー蕪木光生の徒然です。

僕の話2

そして、とりあえず習いたいと思って、某京王線沿いのジャズスクールに通うことにした。

とりあえず、ビルエヴァンスのコピー集を買って、音符も読めないのに、コピーしてみた。一小節両手で弾くのに、丸一日かかっても弾けるようにならない(笑)。

でも、とりあえずスケールを適当に弾くと、それらしくなるのが楽しくて、一生懸命というか、ずっと弾いていた。

当時はアプリもないし、お金もないので、ただメトロノームと合わせるだけ。

人とセッションしてみたくて、今みたいにネットもないから、よくやる、スタジオとかに張り紙をしてみた。

まともに一曲も弾けないけど、だれかと合わせてみたくて。

この時24歳くらいかな?

何ヶ月かして、ベースのSくんという人から電話があり、皆ジャズを始めたばかりの近い境遇のコミュニティに入ることができて。嬉しかった。

バイトが終わってから、立川から新宿まで電車に飛び乗り、三時間くらいボロいスタジオで、僕の自己満としか思えないヘタクソなソロを弾いて。楽しかった。

Liveがやってみたくて、地もとの日吉のとあるライブバーを紹介してもらい、学芸会みたいなノリだったけど、ライブを始めた。

初めてのライブは、緊張して、とにかくめちゃくちゃ弾いた。内容なんて、ゼロだったな。でも、千円ちょっとの初めてのギャラを貰って、嬉しかった。

26歳の時に、立川のバイト暮らしだと、練習時間も取れないし、お金も無くて何もできないので、実家の日吉の近くに引っ越しをすることにした。

続く